そろばんの語源と改良

中国では、そろばんのことを算盤(スワンパン)と言います。日本でも「サンバン」と言ってもおかしくありません。しかし、算木で行う計算のとき用いる盤を「算盤」(サンバン)と日本では言っていました。中国では算木に用いる盤はなかったようです。
そこで、算盤(スワンパン)が中国から伝わると、「さんばん」という別の言い方はないかと誰かが考えたのでしょう。
算には「sorとかsoun」(ソルとかソン)という音もあり、算木のサンバンと分けるために、「ソルバン」とか「ソンバン」と言って、後に「ソロバン」となったものと思われます。そろばんの当て字が58も発見されています。
また、日本のそろばんの玉は、中国の丸型と異なり菱形になっています。そして、五玉1つがなくなるようになりました。
さらに、乳井貢の「初学算法」(1781年)では、一玉も4つが良いと書かれています。明治・大正時代になっても、五玉1つ、一玉4つのそろばんを提唱する人が現れましたが実現しませんでした。
昭和10年(1935年)になって、小学校の教科書(緑表紙)の改訂で、一玉が4つ、四けた区切りの定位点がついたそろばんがよいと指示され普及しだしました。
(四けた区切りは、日本の数詞にあっていたからです)


戦後になって、定位点も西洋式の三けた区切りとなり、現在に至っています。

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